山崩れ・地すべりの力学―地形プロセス学入門読みました。
タイトル通り山崩れや、地滑りに関する力学的な取り扱いが分かる本。日本で起こりうる山崩れについて、高校生でも分かるくらいの数式で丁寧に説明しています。図やグラフもそれぞれきちんと説明があり、とてもわかりやすく感じました。
内容
本の前半は、岩石や土の特性をどのように定義して、どのように測定するかの説明があります。後で何度も出てくるモール・クーロンの応用円もわかりやすく説明してありました。ちなみに、モール・クーロンで出てくるクーロンは、電荷の単位になった物理学者と同一人物です。wikipediaを見ると、土木技術者と書いてあり驚きました。
後半は実際の事例を加えながら、山崩れと地滑りがどのように発生し、山崩れや地滑りが発生した後どういう状態になるかについて、詳しく説明しています。
対象読者
山崩れ・地すべりについて知りたいときの、最初に一冊にお勧めです。