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[橋] 鉄筋コンクリートの基本

鉄筋コンクリート(reinforced concrete)とは、コンクリートの中に鉄筋を埋め込んで、外力に対して両者が一体となって働くようにした構造材です。

性質

鉄筋コンクリートは「圧縮力に強いコンクリート」と「引っ張り力に強い鋼材」を組み合わせることで圧縮にも引っ張りにも強くなります。コンクリートと鉄筋が組み合わせるのは、以下の特徴があるからです。

  • 鉄筋とコンクリートの線膨張係数がほぼ等しい
  • 鉄筋とコンクリートの付着強度が大きい
  • コンクリート内に埋め込んだ鉄筋はさびにくい
  • 鉄筋部分が熱を伝えるため、コンクリートの温度が均一になりやすい

線膨張係数とは、温度の上昇に対して長さが変化する割合の事です。コンクリートが12*10^(-6)[1/K] 、鉄が12.1*10^(-6)[1/K]です。


鉄筋コンクリートの特徴です。

  • 耐久性、耐火性、耐震性に優れている
  • いろいろな形状、寸法の構造物を容易に作ることができる
  • 他の構造物に比べて、維持修理費が少ない
  • 自重が大きい
  • ひび割れが生じやすく、また、局部的に破損しやすい
  • 検査、改造が困難である。

参考

基礎シリーズ 橋梁
http://www.amazon.co.jp/dp/4407031697

鉄筋とコンクリートの膨張率について
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/2580019.html