SystemCにTclを組み込む

全てはここからなんちゃらかんちゃら

うれしいかどうかは別にして、組み込むのは簡単です。
systemcのサンプルとしてついてくるsimple_fifo.cppに、Tclインタープリターを組込みました。

変更点は2カ所です。
まずはtcl.hをインクルードします。

#include <tcl.h>
#include <systemc.h>

今回はtopのコンストラクタでインタープリタを組み込みました。

  top(sc_module_name name) : sc_module(name)
  {

    Tcl_Interp *interp;
    // Tcl interpreter 
    interp = Tcl_CreateInterp();
    const char code [] = "puts \"Hello Tcl\"";
    Tcl_Eval(interp, code);

    fifo_inst = new fifo("Fifo1");
    
    prod_inst = new producer("Producer1");
    prod_inst->out(*fifo_inst);

    cons_inst = new consumer("Consumer1");
    cons_inst->in(*fifo_inst);
  }

実行すると、sc_start() の前に、Tclインタープリタによる Hello Tclが表示されます。

             SystemC 2.3.0-ASI --- Apr 27 2013 09:09:16
        Copyright (c) 1996-2012 by all Contributors,
        ALL RIGHTS RESERVED

Hello Tcl


V<9>isit www<1>.s<9>ystemc.o<1>rg<9> and see<1> w<9>hat Syst<1>em<9>C can do<1> f<9>or you t<1>oday!<1>

素のCだと文字列処理やリスト処理がうれしい気がしますが、C++の全機能が使えるSystemCだといまいち使い道がない気もします。

全ソースとMakefileはgithubに。
https://github.com/natsutan/systemc_tcl

Makefileでは、/lib/libtcl.aを直にリンクしていますが、正しいやり方は-ltclオプションでいけるはずです。手持ちのcygwin環境でいろいろやってみましたが、上手くいかなかったのでこうなってます。
同じ勢いでGaucheも組込みできそうですね。