ぱたへね

はてなダイアリーはrustの色分けができないのでこっちに来た

FPGA-Based Prototyping Methodology Manual

FPGA-Based Prototyping Methodology Manual(日本語)がシノプシスからダウンロードできます。
http://www.synopsys.com/Systems/FPGABasedPrototyping/FPMM/Pages/default.aspx

 ASICの検証手法としてFPGAプロトタイピングを行う時の注意点が書いてあります。決して夢を見せず、できることとできないことを明確にし、細かいところまで丁寧に書いてある良い本です。

 プロジェクト内でのFPGAプロトの位置づけや、XilinxFPGAの特徴、ボードを設計するときの注意点まで広く説明されています。シノプシスXilinxの中の人が書いているので、内容も正しく参考になる点が多いです。最後には、TIのプロトの事例に加え、社内でプロトをはじめる時の検討事項やコストについても具体的に書かれています。

 もともとFPGAプロトタイピングというのは、ほとんど表に出てこない技術です。というのも、開発対象の秘密性が高くプロトタイピングの技術者にはきついNDAが課されます。そういった中で、こういう情報が日本語で出てくるのは素晴らしいことです。シノプシスから出ている関係でHAPSについての説明が多いですが、他のプロトボードに関しても同じように使えます。

 今からFPGAプロトをやってみたい人、FPGAプロトをやっているけどもやり方が正しいのか、もっと良い方法が無いのかと気になっている人にお勧めします。