ぱたへね

はてなダイアリーはrustの色分けができないのでこっちに来た

INSPIRED 熱狂させる製品を生み出すプロダクトマネジメント

PM(プロダクトマネージャ)の必読本と言われたので読んでみました。

https://www.amazon.co.jp/dp/B0814STTHV/

読めば読むほどPMの仕事と責任が増える本でした。これもPMの仕事、これもPMの仕事と幅広い話題の中でPMの役割を俯瞰的に説明しています。

ぶっちゃけた感想を言うと読みにくい本でした。毎日にコツコツ読んでいかないとなかなか最後まで読めない。根本的な所で本の中に出てくるPMにあこがれの気持ちが持てないのが大きい。例えば、Abobe製品のサブスクリプション化を進めた素晴らしいPMとしてAbobeのリーヒックマンが紹介されています。この説明を読んでよし僕も彼のようにやってみようとは思わなくて、むしろお金払ったら自分の物にしたい僕に取っては、むしろこうなって駄目ではと思ってしまいした。会社に取っては利益をたたき出すPMでも、お客にとっては本当に素晴らしいことをしたのかどうか等と考えるとPMの評価は難しいなと感じました。

全体的にまじめに書いてあって幅広いトピックを扱っているので、PMやっていれば何かしら心に響く所はあると思います。眼からうろこといった記述は少なく、新規事業をやっている人であれば普段感じている事にいちいち新しい名前を付けて丁寧に説明してるなという感想でした。言語化大事。

内容以外で読みにくい所があり、ちょっと気になりました。全体に通しのChapter番号が振られてしまっていて、どういうツリー構造(章立て)を読んでいるのかわからなくなることが多かったです。章のタイトルも、「発見のアイディエーションテクニック」とかタイトルの意味が分からなかったり、「イノベーションが失われる最大の理由」の内容はGoogleが上手く行っている理由が列挙されていたり、細かいところが読みにくかったです。

PM本気でやる人にはお勧めしておきます。