土曜日に行われたなにわTECH道×TFUG KANSAI Deep Learning フェス2018のレポートです。
今回は発表も無く、当日の僕の役割は司会者の近くに座って何かあったらサポートするというポジションだったので、集中して発表内容を聞くことができました。当日は公演中でも「○○さん到着されました」とか連絡がメッセージで飛んできており、僕が対応しないといけない事もあって意外に忙しかったです。会場に来られた方々とゆっくりお話できなかったのは残念です。
Google 佐藤さん Googleが開発したニューラルネット専用LSI「Tensor Processing Unit」
毎回、Googleの最新情報を説明していただいて、なにわテックに来られる皆さんにとってもなじみの深いポジションになっています。タイトルにTPUが入ってますが、内部のアーキテクチャよりは、Deep Learningの基礎であったり、Googleの方向性、チップ開発の意図などの説明が多くわかりやすく聞くことができました。
Edge TPUについて質問があり、みんな気になっている様子。
同じ自社の技術を社外に伝える立場として、説明の仕方や発表資料の構成はいつも参考にしています。
モルフォ森広さん ディープラーニング推論の高速化ソフトウェアの紹介
CPUで物体検出させたら国内No1だと思っているモルフォさんの発表です。高速化の為の手法が一覧になっていて、これを使っている、これを使っていないと表になっていたのが良かったです。ここまでしゃべって良いのかなと心配していますが、同じ事を今からやっても抜かれませんよという自信を感じました。
実務で組込DLをやるときに、精度を落として良いのかどうなのかというのは、学習や実装の方針に大きく影響を与えるので、そういう問題があるよって事を話していただいたのは良かったです。
Xilinx 黒田さん Xilinxの機械学習への取組みとSDxを用いたCベース設計手法のご紹介
なにわテック初参加です。高位合成やツールの話から入り、ここで置いていかれる人が多いかなと思っていたのですが、みなさん結構真剣に見られてました。最後の方で、ようやくDeePhi Techの買収の話がでてきました。全体的に一本パスを通そうとしているのは分かるのですが、どうしても個別の技術を寄せ集めたように見えました。クラウドから機械学習までサポート大変そうだなという感想です。
発表後の内輪の懇親会でお話ししたところ、僕のFPGA全盛期に非常に近いところにいたことが分かり、懐かしい話題で盛り上がりました。業界せまい。
OPTiM 山本さん 第4次産業革命を加速するエコシステム構築の鍵 〜 深層学習コンテナオーケストレーションに迫る 〜
農業のAI事例を動画を交えて発表してもらいました。最初に、ドローンを飛ばしてオルソ画像から、農地に何が育てられているかを色分けするデモを見ました。このデモが良くできていて、動画の中から少しでもやっていることや精度を見ようと見入ってしまいました。はっと横を見るとモルフォの森広さんも食い入るように見ていたので、流石同業者だなと思いました。
いつも発表が面白く、発表の度に会社で抱えているスマート野菜の量が増えていて、経営的に大丈夫なんだろうかといつも心配しています。執行役員というポジションにありながら、技術的なこともやり続けますよというスタンスがかっこいいですね。こうなりたい。