ぱたへね

はてなダイアリーはrustの色分けができないのでこっちに来た

クロス環境の構築

適当に各プロセッサのCコンパイラを揃えてみました。勉強に使う分には十分だと思います。Cygwinがインストールしてあることが前提です。CQ出版のCDにも体験版などが入っているのですが、気軽にダウンロードできること、Optionが統一されているの理由でgcc系で揃えてみました。

いい加減に集めているので本気でやるときにはしっかり調べた方が良いです。あくまで、すぐ動く環境として参考にしてください。

MIPSコンパイラを用意する。

ヘネパタ付属のコンパイラは、私の環境では、

YUKI.N>sde-make SBD=GSIM32L
sde-gcc -g -mcpu=4kc -mips32 -EL -mno-float -DGNUSIM -D__SIM '-Afloat(no)' -I../../kit/GSIM32L/../gnusim -c hello.c -o hello.o
sde-make: *** [hello.o] Error 53

というエラーが出て動作しませんでした。

配布元のMIPS Technologies, Inc. から、無償簡易バージョンをダウンロードしましょう。ダウンロードしたら、Cygwinのプロンプトから、ドキュメントに従って、bin/sdesetup.sh 実行すればOKです。オプションも聞かれますが、全てデフォルトのままで大丈夫です。binフォルダーに移動しちゃうと上手くいかないので、解凍したフォルダーでbin/sdesetup.shを実行しましょう。

コンパイルのコマンドは、sde-gccです。

MIPSのクロスコンパイル環境構築については、いくつも情報があるのですが、最新版のGCCでは上手くいきませんでした。MIPS社の環境を使う方がお手軽です。

ARMのコンパイラを用意する。

http://www.gnuarm.com/コンパイラが一番楽でした。
http://www.gnuarm.com/files.html#binariesからWindows用のバイナリをダウンロードしましょう。
インストールの時に、CygwinのDLLを上書きするかのチェックボックスがあるので、忘れずにチェックを外しましょう。DLLを上書きされると結構面倒なことになりました。
インストール先のbinフォルダーにパスを通せばコンパイラが使えます。

コンパイルのコマンドは、arm-elf-gccです。

SHのコンパイラを用意する。

CQ出版のサイトからバイナリがダウンロードできます。
http://www.cqpub.co.jp/Interface/download/contents.htm の2006年7月号特集からsh-tools.tar.gzをダウンロードしましょう。解凍して、binフォルダーにパスを通せばコンパイラが使えます。リンクまではできないですが、コンパイルしてアセンブラを出すだけなら使えます。クロス環境のsh-elf-asではなく、cygwinx86用asを呼び出しているっぽいので、パスか環境変数の設定で回避できそうですが、今は深入りしません。

コンパイルのコマンドは、sh-elf-gcc-3.4.5です。

(別室)Cygwinのページを参考にしました。ありがとうございました。

x86コンパイラを用意する。

Cygwinに入っているgccが使えるので特に何もする必要はありません。
コンパイルのコマンドはgccです。