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限りある時間の使い方

限りある時間の使い方読みました。

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帯のひろゆき絶賛が気に入らないですが、中身はちゃんとした本でした。 筆者が時間管理術マニアな事もあり、GTDとかポロドーモが好きな人にはぐっとくるネタが入っています。

本の内容は今までの時間管理術へのカウンターになっていて、それでいいの?と問いかけてくる本です。時間を最大限有効に使おうという考え方が本当に正しいの?という疑問から、こういう考え方もあるよと教えてくれます。こう書くとのんびりいこうぜみたいな本に見えますが、そういった部分も含めて濃く生きる方法が書いてあります。

読んでいて印象に残ったところを2つ紹介します。

デジタルノマドの憂鬱

世界中を忙しく旅して回っていた人が、他の家族が公園で一緒にいるのを見て泣いてしまうエピソードが詳解されてました。「一人でどこにでもいける自由を手に入れたのと引き換えに、家族と過ごす平凡な幸せを手放してしまったことの気がついたのだ。」と何事にもメリットデメリットがありデメリットも直視しないといけないと説明があり、自由気ままに生きるよりも強制されてでも人と同じ時間を共有する方が幸せなのでは続きます。本全体を通して選択肢が少ない方が幸せなんじゃというエピソードが多くこれもその一つです。何でも出来る自分を目指すよりは、今を受け入れて「今これをする自分」を大事にした方が良いという考え方には共感できます。

僕自身、コロナになってから家事負担がめちゃ増えていて辛かったのですが、このエピソードを見てから家族分の晩ご飯を作り、家族分の洗い物があるのは幸せなことだと気がついて、家事が前向きに楽しめるようになりました。

問題がある状態を楽しむ

Deep Learningが流行ってから、とにかく動かすことに気が向きすぎていてTensorFlowやらKerasやらPytorchやらGithubやQiitaで動く物を見つけて動かそうとする事が多い。最近の流行はこれ、Kaggleで見たのはこれ・・とか、自分で試行錯誤を全然していない。もっと上手く動かない状態をよく見て、自分で解決策を考え、それを楽しむのをずいぶん忘れているなと感じました。仕事なら締め切りあるからしょうがないけど、趣味でやる分には一気に解決策を見つけようとしないことも大事。

ちょっと人生疲れちゃったけど、前向きに生きたい人にお勧めです。