エラスティックリーダーシップを今更ながら読みました。とても良かったので紹介します。
大きく前半、後半に分かれていて前半が本文、後半が業界の有名人のエッセイ集となっています。タイトルの通りチームリーダのポジション向けの本です。
本文
最初のリーダーシップとはなんぞやみたいな話の後に、チームの状態(サバイバルモード、学習モード、自己組織化モード)の説明があります。今までなんとなく分かっていたことが上手く説明されていました。
サバイバルモードは、炎上していたり納期が厳しかったりして学習する時間が無い状態。ここでは、肩書きを使って強権を発動してでもまず抜け出すことが大事。メンバーに学習する時間を作るようにすること。
学習モードはチームがゆとりを持ち、それを新しいスキルの集中的訓練に充てている時間。直接的な育成期間とも取れます。新しい事に挑戦しやすい環境を作り、学習の谷や失敗を受け入れてチーム全体として成長していく事。
自己組織化モードは、学習モードが上手くいて自立的に動ける状態。
自己組織化モードになったら、管理のレベルが一つ上がってくる。自己組織化モードになったチームには僕は何もしなくて良いので、実際はサバイバルモードと学習モードを繰り返す気がする。 そのモードであっても、気をつける言葉遣いやコミュニケーションについても具体的かつ、あまり押しつけがましくなく書いてあって、直ぐにでも導入できそうでした。
エッセイ
後半のエッセイについては、日本人のエッセイは心に来る物がありました。 過去、はてなダイアリーなどで目標としていた人達の話をもう一度聞けたようなそんなそんな感じをうけました。
「プログラミングさえ覚えれば君も年収1千万円」と言われてスクールに貢いじゃう人がタイムラインでよく聞く程度の頻度で発生するの、一昔前に「我ら、この業界が憧れの対象になるようなロールモデルたらん」ってやってた結果に便乗する悪いやつがいるという話なのでみんな人ごとではない
— Yuki Yugui Sonoda (@yugui) 2021年1月20日
ちょうど @yugui がこんなつぶやきをしていて、自分が10年前、20年前に目指していたエンジニアになれているのだろうかと考えてしましました。
頑張らねば。